鋼製砂防構造物に関する基礎研究成果集

 鋼製砂防構造物は1960年代より砂防事業に活用されはじめ、約60年においてその機能面、施工面における特長が評価され全国各地で使用されています。その後、幾度となく土石流の捕捉を経験し、土石流や土石流衝撃力に関する知見を活かしながら改良されてきました。このような状況のもと、土砂災害の防止のため鋼製砂防構造物の効果的利用と普及を図ることを目的として、1999年に砂防鋼構図物研究会を設立し、同研究会の技術ワーキングにて2003年より17年間にわたって研究を進めてまいりました。そして、その研究会成果は、鋼製砂防構造物設計便覧や各種技術資料等に引用され技術的な参考資料として活用されています。

 本書は、現地調査から実験・数値解析と幅広い研究テーマをカテゴリー別に分類し、その内容を整理しました。加えて、本書を同研究会のホームページにも掲載しています。本書が鋼製砂防構造物を検討される全ての砂防技術者の研鑽のためにお役立てれば幸いです。

 本書を発刊するにあたり、関係各位のご尽力に深く感謝いたします。

2020年8月17日

砂防構造物研究会会長 田畑茂清

第1章 鋼製砂防構造物に関する現地調査・実態調査

第2章 鋼製砂防構造物の用途開発と機能向上に関する研究

第3章  鋼製砂防構造物の耐荷性能に関する研究

第4章  鋼製砂防構造物の捕捉性能に関する研究(水理実験編)

第5章  鋼製砂防構造物の捕捉性能に関する研究(解析編)

第6章  鋼製枠に関する研究

第7章  砂防構造物の設計に関する研究

現在、冊子を作成中であり、砂防図書館に整備する予定です。
ご覧になりたい方は、砂防図書館でご一読ください。
また、冊子をご希望の方は事務局長までご連絡ください。